猫への疑問質問

穴が開くほど本気で噛み付いてきます

いくつかの理由が考えられます。

子猫で乳歯が生え変わる時。人間と同様、猫も乳歯があり、生後4ヶ月から6ヶ月ごろに、一度生え変わります。そのとき、人間も同じですが、むずむずします。すると、むずむずを静めるために、何かに噛み付きたくなります。でも、硬すぎず、ある程度の硬さを持ち、されど柔らかすぎず、猫の口で噛むことができるものが人間の部屋には、あまりないことが多いです。ということで、とりあえず、安全と認識している人間の手にでも噛み付くということになります。この場合、適度な大きさ、硬さで、防腐剤などが塗られていない、木の破片や、少し固めのぬいぐるみなどを与え、そちらを噛んでねと、口で伝えるのがよいでしょう。

子猫でまだ手加減を知らない場合。子猫は自分の噛むという行為が相手に与える影響を理解できていません。母猫や兄弟猫とよく遊んでいた猫は、お互い噛みつきあって、痛さを理解しているのでそういうことをすることはないと思いますが、小さいときに、母猫や兄弟から引き離され、人間が育てている場合には、人間が教育する必用があります。

子猫が本気で噛み付いてきた場合、こちらの感情をそのまま伝えるべきです。具体的には、痛い!と悲鳴を上げ(演技では駄目です。それをオーラを含めて全身で表現します。子供に小細工は通用しません。)、シャーとでも言って威嚇し、すぐに猫に噛み付き(実際には噛み付かず、つめで代行するのがよいでしょう。猫は人間に比べて皮膚が厚いので、人間の場合と比べると、強くやらないと効果がないと思います。またたたいてはいけません。虐待されていると認識されてしまいます。)、噛み付き行動が相手に痛みをもたらすと言うことを教えます。そして、こんなことするやつとは遊ばないという態度を、しばらく取っておく (遊びにはのらずに無視する。具体的には常に背中を向けておく) のがよいです。猫の性格にもよりますが、このようなことを行わないと、将来噛み付き猫になる恐れがあることがあります。(一般的には、大人になると本気噛みはやらなくなることが多いです)なお、このような場合には、猫の名前を呼んで行為を行ってはいけません。そうすると自分の名前=叱られる、または痛みがもたらされると認識してしまいます。

間違っても、噛まれた後、喜んで遊んではいけません。そうすると、子猫は、ママ/パパを喜ばせるには思いっきり噛み付けばいいんだと誤解されたり、人間をおもいっきり噛むことが遊んでくれることのサインと誤解してしまいます。必ず痛いと言うことを認識させ、そのようなことをする猫とは遊ばないと言うことを態度で示します。ここで、注意が必要なのは、日ごろからよく子猫と遊んでおく必要があるということです。そうしないと、人間と遊んでもらうために噛み付くという行動を取ってくることがあります。なぜなら、噛み付けば必ず人間がかまってくれるからです。人間の子供に限らず猫の子供も、その時期は身体特性を獲得するため、体全身を使った遊びが必用です。必ず *毎日* 激しい遊びに付き合いましょう。

不満がある場合。猫は人間の言葉は理解できますが、人間に話すことはできません。そこで不満を伝えるために噛みついてくることがあります。その場合、原因を探り、問題を解決する必要があります。どうしても、解決できない問題に関しては、きちんと猫に話しかけ理解してもらうようにしましょう。

怒った場合。猫の悪口などを言ったりして、猫が怒った場合、噛み付いてくることがあります。この場合は自業自得でしょう。

いづれにせよ、噛みつかれたら病院で見てもらって、消毒してもらったほうがよいでしょう。これは猫に限りません。犬や *人間* に噛みつかれた場合も同様です。皆様ご存知でしょうが、口内にはたくさんの細菌がおり、唾液により常に消毒されているとはいえ、噛みつかれることで、それが体内に注入されることになります。傷の程度にもよりますが、実際病院にいかず、自然治癒力だけで治ることも多いでしょうから神経質になる必用はないでしょうが、自覚はしておきましょう。