猫への疑問質問

猫の寿命はどのくらいでしょうか?

野良猫は数年と言われており、大変苛酷な環境で暮らしているようです。子猫の場合、そもそも体が弱くて死んでしまったり、病気をわずらってしまったり、カラスなどの鳥につかまったり、車にはねられたりして、数を減らしていきます。また大人になったとしても、さらに、喧嘩による傷で病気になったり、餌が確保できずに飢え死にしたり、人間により毒殺されたりしてしまうことがあります。

それに対し、家猫の場合十数年と言われ、外敵のない環境では、その寿命いっぱいまで生きられるケースが多いようです。例えば、野良猫の場合、風邪を引くと致命傷になりかねません。なぜなら、風邪を引くと熱が出て動きが鈍る、すると狩りが失敗しやすくなる、食料が確保できない、体力がどんどん減っていく、病状が悪化する、といった悪循環に陥るからです。それに対し、家猫の場合、食料は人間が用意してくれるので、風邪を治すことに専念できます。また人間が病院に連れて行って、薬を投薬することで症状を軽くできるので、野良猫に比べるとはるかに長生きできる環境と言えるでしょう。最近では、二十年越えて生きる場合も珍しくないようです。ちなみに、最も長く生きたとされる猫は、Puss という名前の猫で、36年生きたとのことです。